ここ1~2年よく聞くようになったのが「人生100年時代」という言葉。医療や食事事情がよくなったこともあって、寿命が伸びていることからいわれるようになったようです。ある海外の研究によると、2000年代後半以降に誕生した子どもの半数ほどが107歳よりも長く生きるといわれており、日本は世界一の長寿社会になるという説もあるようです。
未来のことは別としても、今現在の日本人の平均寿命って本当に伸びているんですよ!平成30年(2018年)のある統計によると、男性が81.25歳、女性が87.32歳なのだとか。この数字は、ごくわずかですが前年を上回っているそうで、平均寿命が徐々に伸びていることがうかがえます。
人生を楽しめる期間が伸びるのは嬉しいような反面、これからの経済面や健康面を考えると単純に喜んでいるわけにはいかないなと思ったり、正直複雑な一面もありますよね。特に経済面については、同じシニア世代であっても、単身世帯なのか、夫婦のみの世帯なのか、子供や孫と同居する世帯なのかなど、生活する立ち位置や状況によっても違ってきます。趣味や余暇の過ごし方、貯蓄の状況などでも変わってきそうです。
けれども、自分が自由に使える範囲のお金を上手に生かしながらより良い暮らしを送りたい、幸せな生活にしていきたいと考えている点は、共通しているのではないでしょうか?
シニアのお金の使い道ランキング
シニア世代は、どのようなことにお金を使っているでしょうか?生活費以外のお金の使い道のベスト3は以下のようになっています。
1位.趣味や習い事
2位.旅行
3位.子や孫へのプレゼント、援助など
4位以下は、服飾費、美容費、マッサージなどリラクセーション、観劇や映画鑑賞、本・DVDの購入またはレンタル、外食、カラオケ、貯蓄という具合に続いていきます。服飾費、美容費などは、女性か男性かにより変わってきそうですが、趣味や旅行に使う人が多いのは、共通しているようです。
シニア世代の中には、仕事や家事などがある程度落ち着き、自分への投資として楽しむことにお金を使っていることがわかります。子や孫へのプレゼントに使う人が多いのも印象的で、メリハリをつけたお金の使い方を意識しているといえるようです。
このランキングは実際の使い道ですが、どのように使ってみたいかというアンケートでは、1位に「旅行」、2位に「趣味」、3位に「健康のため」が多くなっています。ここでも旅行が1位になっています。時間の余裕ができたシニア世代にとっては、旅行はなによりもの楽しみになっていることがわかりますね。
シニアの「給付特別定額給付金」の使い道は?
国民1人あたり10万円が給付された「給付特別定額給付金」の使い道は、どのようになっているのでしょうか?
すべての世代において共通していたのが「生活費」としての使用で、消費税やガス・水道・電気などの光熱費、健康保険などが徐々に上がり続ける中で、出費がかさんだ生活費の補填(ほてん)に使ったという人が多数いたようです。
生活費以外の使い道では、シニア世代では、「貯蓄」や「旅行」、「家電の買い替えや購入」と続きました。ここでも旅行がランクインするということからもわかるように、シニア世代はほんとうに旅行好きの人が多い!
そういえば私の姪が旅行好きで、1泊3,000円ほどで泊まれるゲストハウスをよく利用するそうなのですが、意外にもシニア世代が多く泊まっているとのことです。節約できるところは節約しながら好きな旅行を楽しむという使い方を実践している人が増えているのかもしれません。
給付特別定額給付金につてのアンケートでは「寄付」のために使うという人、「辞退する」と答えた人もわずかながらいたようです。ある程度生活の中で余裕があり、他の人のために役立てばという気持ちからでしょうか?私にはできませんが、これも使い道としては素敵な方法ですよね。
シニア世代が自由に使えるお金は5万円未満
シニア世代が自由に使えるお金の金額は、5万円未満が約80%を占めているそうです。決められた金額の中で、廉価でセンスがいいものを選ぶ人が多いという傾向もあるのだとか。これは、お金の使い方や物の選び方に長年のキャリアを積んでいるシニアらしいお話ですよね。
自分の趣味や習い事にお金を使うのは楽しいことですが、必要に応じて低予算で楽しめる方法も知っておけると選択肢が増えるかもしれません。
たとえば読書が趣味で、図書館を利用している人は多いかと思いますが、インターネットの小説や雑誌などが読み放題になるサービスを利用するのもひとつの方法です。こういったサービスは無料でお試しできる期間が設けられているので、一度使ってみて自分に合うサービスなのかどうかを判断してみてもいいですね。
映画好きの方におすすめしたいのが「VOD(ビデオ・オンデマンド)」と呼ばれる動画配信サービスの利用。毎月定額で映画やドラマなどの作品が見放題。映画は映画館で観るものではありますが、サービスデイを利用していてもそれなりに費用がかかってしまうのが悩みの種だったりしますよね。
VOD(ビデオ・オンデマンド)なら定額ですし、好きな時間にいつでも映画を楽しめるのはおすすめポイントです。動画配信サービスも無料でお試しできる期間が設けられていますよ。往年の邦画や洋画なども観られるほか、スポーツ専門の動画配信サイトもあるので、好みに合わせて選んでみてください。
動画配信サービスの中には、広告が入る代わりにバラエティや報道、ドラマ、映画の配信などを無料で楽しめるサイトもあるのでこちらもおすすめです。
ヨガやストレッチ、お菓子作り、料理教室などは、個人で教室に通うとそれなりに費用がかかりますが、公民館などが主催するものなら、低予算で参加できるものが多いです。これはすでに利用されている人が多いかもしれませんね。
勉強や習い事をしてみたいけれど、わざわざ出かけていくのは気が進まない、自分のペースで楽しみたいという人なら、自宅にいながら動画で勉強や習い事ができるサイトを利用したり、個人が作る動画を見て学ぶという方法もあります。
動画サイトには「5分でできる手芸」「便利な日常英語フレーズ」「たった3分でできる簡単ストレッチ」など、ひとつの分野について学べる動画がたくさんあり視聴も無料です。
以前なら、勉強や趣味はお金がかかるのが当たり前でしたが、アイデア次第で楽しめるのが現代のいいところ。趣味や習い事、旅行、子や孫へのプレゼントなど、ここぞということにはお金を使いながら、工夫しながら充実した生活を送れるといいですね!