妊孕性(にんようせい)って知っていますか?
妊娠しやすさのことだそうです。
月に一度、東大で研究者同士が
持ち回りで発表する研究会に出ているのですが、
今回のテーマは妊孕性。
タイトルを見て、
??????
字も読めない・・・
自分だけかと思ったら、
東大のドクターたちも
皆知らなかったようで、
少し安心しました。
もちろん産婦人科の先生は
ご存知でしたが。
今回のテーマは
「妊孕性に関する知識と高年出産との関連」
についてでした。
ちなみに、産婦人科では高齢出産ではなく、
高年出産という言葉を使うそうです。
女性が30代後半を過ぎると妊娠しづらくなる、
という事実を知らないと、
高年初産の確率が高くなって、
実際に妊娠できない確率も高くなるのではないか、
ということについての研究です。
それについての国際比較の研究でした。
日本人は特に妊娠しやすさに関する知識が乏しいようです。
例えば、女性が36歳を過ぎると妊娠しにくくなる、
ということを知っている女性の割合は、
ほとんどの先進国で80%以上、
日本では50%にも満たなかったそうです。
それが少子化の1つの原因になっているのではないかと。
日本では子どもたちに、
避妊に関する知識を付けさせることを目的としたような性教育を行いますが、
妊娠しやすさに関する教育を行うことはほとんどない、
というのもこのような実態の1つの原因かもしれないですね。
年齢がいくと妊娠しにくくなることを意識すると、
欲しい子供の数から、年齢を逆算して、
計画的に妊活すべき、ということになりますね。
さらに、意識調査では、
日本人の女性は
「子供を持つべき」と考える人の割合が、
諸外国に比べて極端に低かったそうです。
もちろん、少子化の最大の原因は、
良く言われるように、
保育施設不足や
子育てするのに十分な収入がないなどの、
社会経済的な問題だとは思います。
ただ、周りをみても、
妊娠しやすさについても意識が
そこまで高くない人も多い気もします。
ところで、明確なエビデンスはありませんが、
ブロッコリー多糖体を摂取すると基礎体温が上がるということで、
妊活を意識している方もいるようです。