風邪やウイルス、花粉、ほこり対策、肌寒い季節の防寒など、様々な用途でマスクを使う機会が増えています。ドラッグストアやスーパーなどで買えるマスクの種類も豊富になり、見た目にもこだわった手作りのマスクを販売するお店も多くなりましたよね。
この記事では、マスクの種類や効能、自分でオリジナルのマスクを作ってみたいという方のための手作りマスクの作り方などを紹介します。
※マスクには、家庭用マスクの他に医療用や産業用のマスクもありますが、この記事では、家庭用のマスクについて説明していきます。
マスクの種類
1. 不織布(ふしょくふ)マスク
文字通り織らない布のこと。繊維を様々な方法で結合させてシート状にしています。不織布のマスクは、内側の不織布と真ん中の粒子捕捉(=ほそく、つかまえること)フィルター、外側の不織布の3層構造になっています。特別な手入れが必要なく使い捨てが基本です。
ちなみに「不織布」は「ふしきふ」という読み方をすることがありますが、「ふしょくふ」が正しい読み方なのだそうです。
2.ウレタンマスク
スポンジやクッションに使われるポリウレタンを使用したウレタンマスクは、伸縮性や通気性が良く軽くて柔らかいのが特徴です。衣料用洗剤(または中性洗剤。製品の表示に従ってください)で手洗いすることにより繰り返し使えます。
3.ガーゼマスク(布マスク)
ガーゼ生地を重ね合わせたガーゼマスクや、ガーゼと綿などの布を縫い合わせた布マスクは、肌に優しく高い保湿力と保温性があるのが特徴です。本来は、睡眠時や冬季などの乾燥から喉を守る目的で使用します。
ウイルスや飛沫防止、花粉防止のために使用する場合は、専用のマスクフィルターを一緒に使うと安心です。マスクフィルターは、「マスク取替シート」や「マスクシート」などの名前で、ドラッグストアやインターネット通販などで販売されています。
マスクの形状は3種類
1.平型マスク
昔ながらの長方形のマスクのこと(写真なし)。保湿性と保温性にすぐれ圧迫感のないつけ心地が特徴です。
2.立体型マスク
立体マスク(写真左)は、人の顔の形に合わせて作られています。つけた時に口元に空間ができるので、会話がしやすく苦しくないのが特徴です。
3.プリーツ型マスク
マスクの前面がプリーツ状になったプリーツ型マスク(写真右)は、プリーツを広げてつけることで鼻からあごの下部分までを広く覆うことができます。呼吸が楽に行えるほかマスクをしたまま会話をしてもずれにくいのが特徴です。
マスクと一緒に使いたい便利グッズ
くもり止めノーズパッド
メガネをかけながらマスクをしていると、息でメガネがくもりがちになりますよね。そのような時におすすめしたいのが「くもり止めノーズパッド」。マスクの鼻があたる部分に貼り付けて使用すると、メガネのくもりを軽減できます。
マスクバンド(マスクストラップ)
マスクバンド(マスクストラップ)は、マスクのゴムをバンドや紐の両端に挟んで長さを調整できる便利グッズです。ゆるめに設定することができるため、マスクを長時間つけていると耳が痛くなるという人におすすめです。
オリジナルマスクを手作りしてみましょう!
手作りマスクのすすめ
今は使い捨てマスクを使っているけれど、マスクを手作りしてみたいと思われている人も多いのではないでしょうか?布マスクなら毎日洗って繰り返し使えますし自分の好みに合わせた布を使うこともできます。洋服や季節に合わせた生地で作ればコーディネートも楽しめそうですよね。
最初に手作りするなら平型マスクがおすすめ
マスクを始めて手作りする人におすすめなのは、平型マスクです。平型マスクは、生地とマスク用のゴムがあれば作れます。ダブルガーゼを使えば、表布と裏布の両方を兼ねることができるので、布を重ねて縫う必要がなく簡単です。ミシンがあれば短時間で作れますが手縫いでもできますよ。
立体マスクも比較的簡単です
立体マスクは、平型マスクよりも少し手間が増えますが、行程はそれほど複雑ではないので、ミシンが使える人にはおすすめです。手順を覚えれば短時間でできるようになるでしょう。
プリーツマスクはミシンに慣れた人向け
プリーツマスクは、見た目はシンプルで簡単に見えますが、折り目をつけたりゴム通しの部分を別生地で作ったり、鼻にぴったりとフィットさせるためのノーズワイヤーも入れたりするので、初心者には少し難しいかもしれません。日頃からミシンを使うことに慣れているという人向けです。
材料が買える場所
生地やマスクゴム、型紙などのマスクの材料は、手芸店や100均に行くと手に入りやすいです。また、インターネット通販でも材料が購入できます。
マスクの型紙
マスクの型紙は、型紙だけを単独で購入すると少し割高になるかもしれません。おすすめは、インターネットで探す方法です。「マスク 型紙」で検索すると、無料でダウンロードできる型紙がたくさん見つかります。自宅のプリンターでプリントアウトするか、コンビニでプリントアウトができるネットプリントというサービスを使って型紙を用意します。
手作りマスクキットを利用しても
インターネットの無料型紙は便利ですが、プリントアウトする手段がない場合もありますよね。そんな時は、手芸店やインターネット通販などで販売されている「手作りマスクキット」を使う方法がおすすめです。マスクに必要な布(表生地と裏生地)やゴム、型紙、作り方の説明がセットになっているので、型紙を別に準備しなくてもいいのです。
「手作りマスクキット」は、比較的手頃な価格(1,000円前後~)で3~4枚のマスクが作れるようになっています。インターネット通販の「手作りマスクキット」なら、シンプルな白生地、さまざまな柄の綿生地、やわらかいスムースコットン、カーゼ、シックな和風の生地、シルクの生地を使ったものなどが揃うので、好みの生地が探しやすいかもしれません。
材料からすべて揃える方法は?
すべて自分で揃えて手作りしたいという場合は、マスクの作り方の本やインターネットの解説ページ、動画などを参考にしてください。「マスク 作り方 簡単」で検索すると、必要な生地の量やゴムの長さ、作り方などがわかります。
ガーゼ生地でマスクを作る時の注意点
ガーゼ生地は、洗うと縮んでしまいます。そのため、ガーゼ生地でマスクを作る時は、マスクを作る前に、水通しとアイロンがけを忘れないようにしましょう。水通しの方法は、30分程度水に浸けた後に、軽く絞ってアイロンをかけて乾かすだけです。
手作り布マスクの洗い方
手作りした布マスクは、できるだけ手洗いすることをおすすめします。どうしても手洗いが難しい場合は、ネットに入れて洗濯機の短時間の設定で洗いましょう。
布マスクの洗い方
1.洗面器に水と洗剤を入れて混ぜる。
2.マスクを洗面器の中に入れて10分間浸す。気になる汚れがある場合は、汚れの部分に少しだけ洗剤をつけて軽くもみ洗いする。
3.水を流しながらしっかりとすすいだ後、水気を切り陰干しする。
手作りマスクについて紹介しました。自分だけのオリジナルマスクを手作りすることができたら、ちょっとした日々の楽しみが増えそうです。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!