「アルプスの少女ハイジ」という漫画がありましたが、
私の長男は、まさにあんなアルプスの山の中に留学しています。
実は昨年夏にアメリカに留学することが決まっていたのですが、
日本の高校の先生にとんでもない推薦状(全く推薦していない)を書かれて、
アメリカの学校から急に入学を取り消されてしまったのです。
(子どもに問題があった訳ではなく、英語の先生の嫉妬だったようで、
後々、教育委員会も含めてこの先生は大きなトラブルになったようですが。)
それが8月だったものですから、
9月の新年度から受け入れてくれる学校はありませんでした。
私も当時は仕事をしながら、
息子の学校探しをするのに必死。
アメリカで学期の途中から受け入れてくれる学校を探したり、
軽井沢のインターナショナル・スクールを一緒に見に行ったり、
東京のフリー・スクールに行ったり、
あらゆる可能性を探ってみました。
子どもにとっても、
元の高校は辞めてしまっていますので、
高校2年生でどこにも所属がないというのは
とても辛かったと思います。
とりあえず、ということで、
ベルリッツという英語学校で勉強させることにした時は、
とても嬉しそうでした。
やっぱり社会の中で、
どこかに所属しているということは、
人にとってとっても大切なことなんでしょうね。
そんな時、昔の銀行時代の同僚から、
スイスのボーディング・スクールという選択肢もあるんじゃない?
というアドバイスを受けました。
早速、調べて願書を提出すると、
運よく学期の途中から受け入れ可能との返事をいただきました。
10月半ばに急遽子どもを連れてスイスに行って、
そのまま寮に入れて来ました。
経由地のロンドンを2人でちょっとだけ観光して、
スイスのボーディング・スクールでは
パーティー用にスーツが必要だというので、
ロンドンで一緒にスーツを新調したのも良い思い出です。
この学校は、実に55カ国から生徒が来ているそうです。
まさに、インターナショナルですね。
逆にスイス人はほとんどいません。
もしアメリカに行っていたら、
アメリカ人の中に数人外国人がいるという感じだったと思うのですが、
むしろスイスの学校にして、今では本当に良かったと思います。
私自身もうらやましいと思う環境です。
でも、10月に学校に連れて行って、
私は一人で日本に帰ったのですが、
最初の頃は、2時間おきに、
「辛い。帰りたい」
というメールを受け取りました。
まだ、高校生ですから、
最初はホームシックもあるだろうし、
仕方ないですね。
私も高校生で1年間アメリカに交換留学しましたが、
最初の1週間はホームシックでどうしようもなかったのを覚えています。
毎日、あと3百何日したら帰れる、
とカウント・ダウンしていました笑。
それに比べれば、今は長期の休みの度に帰って来ていますし、
メールやSNSでいつでも親や友達と連絡取れますので、
楽なものだと思います。
まあ、私自身も、アルプスの山奥に行って、
最初は景色の素晴らしさに感動しましたが、
さすがに半日もいれば景色には飽きてしまうので笑、
何も無い所で退屈で、辛いのは良くわかりますが。
行く前は、その後の進路は決めていなかったようですが、
今はアメリカの大学に進みたいと言っています。
入学書類のエッセイには、
アップル創業者のスティーブ・ジョブスのようになりたい、
と書いていました。
「ばか親」としては、これからが楽しみです!