外出が億劫になる寒い冬の時季でも、部屋でできる簡単な運動をしませんか?
室内運動にもいろいろありますが、おすすめは握力をつけること。体の衰えや認知症などを防ぐ効果も期待できるのです。
手のひらを正面に向け、腕を伸ばします。2秒かけてこぶしを握り、2秒かけて開きます。
※詳細は本文をご覧ください。
丸めたタオルを胸の前で持ち、ゆっくり内側にしぼる。手の力を抜いて、またしぼるを繰り返す。※詳細は本文をご覧ください。
寒い冬の時季は部屋で運動!
体の衰えや認知の低下を防ぐ
加齢とともに活動量が減ると、体だけでなく、精神的にも衰え、「フレイル(虚弱)」を招きます。その状態を放置していると、いずれ介護が必要なことも・・・。
そんなフレイルを防ぐために効果的なのが「握力」を鍛えること。無理せず自宅で、試してみませんか?
まず、あなたの握力をチェックしてみましょう。未開封のペットボトルのフタを、開けられますか? それとも開けられませんか?
フタを開けることができなかった方は、「グーパー運動」から始めましょう。まず、イスに座り、手のひらを正面に向け、腕を前に軽く伸ばします。そして、2秒かけてゆっくりこぶしを握り、2秒かけて再びこぶしを開く。これを繰り返しましょう。
フタを開けることができた方は、「ぞうきんしぼり運動」を。イスに座り、折りたたんで丸めたタオルを胸の前で両手で持ちます。それから、ぞうきんをしぼるように、3秒かけて、ゆっくりと内側にしぼり、そして手の力を抜きましょう。この動作を繰り返します。その後、手の上下を入れ替え、同じように行いましょう。
これらの運動を行う際は、自然な呼吸で繰り返すのがポイント。息をこらえると、血圧が上がってしまうのでご注意ください。また無理をしてもいけません。回数やセット数はあくまで目安になります。
運動不足は健康寿命を阻害する原因にもなりますので、積極的に運動していきましょう。
監修
順天堂大学医学部附属
順天堂医院健康スポーツ室
医師、健康運動指導士、看護師、管理栄養士が
チームを組み、健康づくりのための運動を指導して
いる。書籍『順天堂大学医学部 健康スポーツ室
式 長生き部屋トレ』(文響社)の監修を手掛けた。