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白銀の世界を犬ぞりで駆け抜ける。往復20キロのマッシャー体験

2020 12/28
連載シリーズ 稀人ハンター川内イオの東奔西走記

皆さん、こんにちは!

常識に縛られず、驚くような発想と行動力で世間をアッと言わせる「規格外の稀な人」を追いかけている、稀人ハンターの川内です。

 

冬になると、暖かい国や地域を旅先に選ぶ方も多いと思います。もしくは、1日中ヌクヌクのんびりしていられる、温泉とか。僕も南国や温泉は大好きですが、せっかくの冬なんだから、めちゃくちゃ寒いところで冬ならではの体験をしたいという想いもあります。気温がマイナスになるようなところに行くと、脳みそがクリアになって、身体がシャキッとして、気持ちいいんですよね(僕だけ?)。

そんなに寒いところでなにをするのかって? 真冬のアクティビティといってパッと思い浮かぶのは、スキーやスノーボード。でも、この2つは得意不得意もあるし、定番すぎます。今回紹介するのは、老若男女問わずドキドキと達成感を味わえる体験、犬ぞり!

 

お遊びじゃないプログラム

今年2月、僕が訪ねたのは北海道の旭川から車、もしくは電車で1時間半ほどの距離にある遠軽町白滝。白滝駅には、「Outrider」(アウトライダー)の代表、村林秀尚さんが迎えに来てくれました。

北海道に犬ぞり体験を提供している会社がいくつかあるなかで、同社を選んだのはちゃんと理由があります。まず、「そり犬」の扱い方や操縦法の練習をして、犬ぞりを自力で操縦できること。さらに、僕にとってこれが最大の魅力でしたが、ちょっとしたお遊びではなく、最大往復20キロのマッシャー体験ができるのです。マッシャーとは、犬ぞり使い。真冬の凍てつく北海道で、犬ぞりに乗って往復20キロ。想像するだけでワクワクしますよね。

 

駅から車で10分ほど走って到着したのは、風情のある木造の小学校。村林さんが2011年に廃校になった旧支湧別小学校を借り受けて、オフィス兼住居にしています。参加者はこの学校の一室で着替えたり準備をするんだけど、防寒服や手袋、スノーシューズなどはすべて無料で貸してくれるので、手ぶらでも安心。

 

準備を終えたら、校庭に出て、そりの扱い、そりに乗ってからのスタート、ストップの手順、声のかけ方、転び方などをイチから教わります。例えば、バランスを崩してそりから落ちた時、すぐに犬たちを止めないと置き去りにされたり、引きずられてしまう可能性もある。そうならないためにどうするかという話を聞き、実際に練習するのです。

 

きっかけはハスキー犬ブーム

ひと通りのレクチャーを受けた後は、校舎の裏側につながれている犬たちとご対面。僕が取材に行った時には、45匹のハスキー犬が飛んだり跳ねたり吠えたりしながら、にぎやかに迎えてくれました。

 

大柄で凛々しい犬たちに顔見せして、ムツゴロウさんばりにべろべろ舐められながら挨拶をかわした後は、ランチタイム。村林さんが校舎の裏に建てたゲル(手作りの移動式住居)で、シカ肉のミートソースを食べました。

村林さんは大阪出身で、東京の法政大学卒。学生時代から、サラリーマンじゃない生き方を目指していて、手に職をつけようと、大学卒業後に長野で木工技術を学んだそうです。その時にたまたまカヌーを作ったところ、楽しくなって、「川下りができるような広い土地で、カヌー作りをしていきたい」と1987年、23歳で北海道の南富良野町に移住しました。

 

村林さんが、犬ぞりに携わるようになったきっかけは、30年ほど前に起きたハスキー犬ブーム。北海道では「ハスキー犬といえば犬ぞりだろう」と犬ぞりが人気のアクティビティになり、村林さんは木工技術を活かして犬ぞり用のそりを作ろうと考えました。その際、「一度本物を見ておこう」と出かけたアラスカで、犬ぞりの作り方を習得。「どうせだったら自分もやれるほうが面白い」と思うようになり、4年連続でアラスカに通って、犬の扱い方や操縦方法も勉強したそうです。

 

1997年に南富良野とトマムで犬ぞりの事業を始めた時はお客さんを乗せて走るだけでしたが、だんだんと本格志向になり、お客さんが操縦するプログラムを開発。2012年、自然豊かな白滝に移動し、現在に至ります。

 

見たことがない絶景の連続

さあ、ランチタイムの後は、待ちに待ったマッシャー体験。ひとり用のそりは4頭引きで、自分のチームの犬たちにハーネスをつけ、そりに括り付けるところから始まります。

 

取材に行った日は、前日からの雪が深々と降り積もっていたため、片道8キロ、往復16キロのコースになりましたが、日本で体験できる最長距離には変わりありません。村林さんがバギーに乗って、参加者を先導します。

前進する時は「ハイク!」、止まる時は「ウォーウォーッ!」と犬に声をかけます。僕が「ハイク!」と声をかけると、4頭の犬たちが弾かれたように走りだしました。そりは雪原を滑るように進んでいき、間もなく人の気配のない山のなかへ。視界に入るのは北海道の大きな空と、手付かずの自然、そして懸命に走る犬だけ。雪交じりの凍てついた風に吹かれながら、僕は思わず叫びました。

 

「やばいー! 気持ちいいー!」

 

山道なので、当然、登り坂もあります。その時は、片足で地面を蹴って、犬たちをサポートするんだけど、登り坂が長く続くとあっという間にヘロヘロに。でも、これぞ本格的なマッシャー体験で、マイナスの気温のなかで汗ばむほど体を動かすのも気持ちいいし、犬たちとの一体感を感じます。

 

そうして犬と自分を励ましながら進む白銀の世界はこれまで見たことがない絶景の連続で、何度も息をのみました。犬たちと駆け抜けた往復16キロは、自分の人生のなかでもスペシャルな16キロになりました。

 

娘がもう少し大きくなったら、今度は家族でマッシャー体験をしたいと思います。娘が「ハイク!」「ウォーウォーッ!」と指示を出しながら、ひとりで犬ぞりを操っている姿を思い浮かべると、今からテンションが上がります。

 

稀人ハンターの旅はまだまだ続く――。

 

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この記事を書いた人

川内 イオのアバター 川内 イオ

1979年、千葉生まれ。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンター。新卒で入社した広告代理店を9ヶ月で退職し、03年よりフリーライターに。06年、バルセロナに移住し、ライターをしながらラテンの生活に浸る。10年に帰国後、2誌の編集部を経て再びフリーランスに。現在は稀人ハンターとして多数のメディアに寄稿するほか、イベント企画も手掛ける。
『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦 (文春新書)』
『BREAK!「今」を突き破る仕事論(双葉社)』等、著書多数。
ホームページ:http://iokawauchi.com/

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