今月の食材:銀杏
実り多く、収穫の季節である秋は、色彩豊かで味覚をくすぐる食材が多く、目でも舌でも楽しめる時期です。そんな秋の食材から、今回は銀杏を使ったレシピをご紹介します。
東洋医学では秋は肺が深くかかわる季節。その時季、旬を迎える銀杏は、昔から肺の機能を助けて咳や痰に良いとされ、漢方医学や民間療法に用いられてきました。旬の食べ物をいただくことが、まさに薬膳そのものといわれるのも納得です。
ところで私が通っていた千葉県の田舎にある小学校では、当時、畑や米作りの生涯学習がありました。その一環として、秋になると採れた作物を全校生徒で味わう収穫祭があります。その際、銀杏を拾って炊き込みご飯にし、おいしくいただきました。
「銀杏といえば茶わん蒸しの中にある食べ物……」とあまりなじみのないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。そんな方こそ、銀杏ごはんなど実の味をじっくりとご堪能ください。もっちりとした食感と、かすかな苦みがクセになり、秋が来るたびに食べたくなるでしょう。
※銀杏の食べ過ぎは厳禁。1日大人は5〜10粒程度、子供は5粒程度にしておきましょう。
もっちりおいしい! 銀杏ごはん
材料(4人分)
米…………………………2合
銀杏(水煮)………………… 50g
塩…………………… 小さじ1
みりん………………… 大さじ1
作り方
(1)米を研ぎ、銀杏(水煮)は水気をきっておきます。
(2)炊飯器に米とAを入れ2合の目盛りまで水を入れて混ぜます。
(3)2に銀杏を入れて混ぜ、炊飯すれば完成です。
簡単ワンポイント!
水煮の銀杏を使用すると皮をむく手間が省け、簡単に作れます。